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サーフショップと経営
趣味を仕事にできたらどんなにいいか、多くの人が憧れている働き方です。そんな夢を大学卒業と同時にサーフショップを経営することで実現している日本人がいます。きっかけは、現在も共同経営者である外国人との出会いでした。在学中に彼のツテを使って、アメリカからボードを個人輸入し、友人に売ったことからすべては始まったのです。
販売代理店を通して仕入れることが業界の通例となっているなか、直接仕入れのルートを持つのは、「安く仕入れ安く売る」ことを可能にしています。「他より安く買える」という評判が口コミで広がり、彼らが仕入れるボードは予想外に売れていきます。当時その日本人は大学生、友人は英会話スクールの講師だったため、個人輸入業は単なる副業でよかったのです。そのため、販売収益のすべてを仕入れに回して、在庫を持つことも可能だったわけです。
約2年間、友人のアパートを拠点に、不定期オープンのサーフショップを2人で運営していました。卒業と友人の帰国を機に、共同経営による本格的なサーフショップをオープンしたのです。「リスクのない経営」が2人の経営方針です。それまでプールしていた販売収益でまかなえる範囲の資金で開業することを考えました。また、店舗の運営はこの日本人、仕入れは友人と役割を明確に分担しているといいます。
オープン当初から経営は順調で、夏の繁忙月で300万円を売り上げることもあり、月の売り上げ目標150万円はコンスタントにクリアしているようです。現在も、安定した経営を維持しているとのこと。順調な売り上げを維持できたいちばんの要因は、独自の仕入れルートを持っていたため、早くからオリジナルボードやウェアの商品を確立でき、しかも、安い価格で提供したことにあります。12万~13万円が相場と言われるショートボードが、この店では7万円で販売されているのです。もうひとつの大きな要因は、立地のよさを生かした商品構成にあります。海岸に向かう通り沿いに面しているため、水着などを求める飛び込み客の数が多いのです。その需要が高まる夏に、水着やビーチサンダルなど、サーフィン関連グッズ以外の商品を徹底的に充実させています。夏と冬とでは、月の売り上げは100万~200万円も違いますから、シーズンごとの動向に合わせ、商品構成や仕入れの数を調整することは、サーフショップ運営の重要なポイントのひとつでもあるようです。