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サーフショップとハイテク技術
サーフィンは、生身の人間が自然に戦いを挑むといった類のスポーツで、ほかのスポーツと違って技術の助けなどいらない、少なくともサーファーはそう考えるのが好きなのでしょう。しかし、米国での「2006 Mavericks Surf Contest」では、サーファーの移動に使われたジェットスキーや、選手の身体を暖めるウェットスーツ以外にも、科学や技術が重要な役割を果たしていました。
賞金総額5万5000ドルの同大会はサーフィン競技最大のイベントの1つで、今年は24人の選手が参加。彼らは9メートルも高さのある壁のような波にたたきつぶされ、打ちのめされるのも覚悟で波に向かっていくのです。北カリフォルニア沿岸は毎年巨大な波が押し寄せることで有名ですが、大会主催者は大波が来るのを正確にとらえなくてはなりません。気象モデルの構築や、風向きの分析、地球全体の潮流や暴風の追跡データの分析やイベント開催日の決定に関して、個人の気象学が使われるといっても過言ではないでしょう。
この仕事をまかされたこの人は大変な責任があります。同氏は、電話インタビューのなかで、「参加者が悪態を付くと思うか。それとも喜ぶと思うか」と記者に問いかけていたぐらいです。同氏も気象学を学んだ専門家ではなかったために、もっと多くの波をとらえられるようにと気象学を学び始めたといいます。フロリダで暮らしていた時に経験してきたハリケーンについても理解できるように必死になったといいます。
同氏によると、天気の場合と同じように、海の状態がこの先どう変化するかを確実に予測することは、最高の教育を受けた科学者でも不可能だという。それでも、衛星が追跡する各種の気象データを見れば、日本発のこれらの巨大な波が「われわれに直接向かってくる」ことが分かるといいます。 まさに人間気象学です。「常に不安はつきまとう。実際にやってくるまでは確信できない」と語ったっています。